東京大学 2022年度A-セメスター
教員名:Hermann Gottschewski
連絡先:gottschewskiアットfusehime.c.u-tokyo.ac.jp
ドイツ語初級(演習)(水曜日3限)の授業資料
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Aセメスターの資料はこれからここにアップする。
2022年10月5日の資料
10月12日提出の宿題:ハイネの詩「ローレライ」を訳してください。(この宿題の目的は詩の文法と意味を理解しているかどうかをチェックすることです。従って翻訳に当たっては意味を正確に訳すことを優先にしてください。正確に訳さず意訳をする場合はその理由を注で説明してください。宿題は手書きで作成し、12日の授業で提出してください。)
2022年10月12日の資料(宿題は資料の一番下に記載されている)
2022年10月19日の資料
11月2日は暗記テスト!Silcherのローレライを1番から3番まですべて暗記で歌えるようにしてください!
注 10月26日の授業は休講します
2022年11月2日の資料
11月9日提出の宿題:10月19日に配った(あるいはこのホームページに載っている)翻訳の資料と今回の授業資料(「翻訳に関わる問題点・歌の歌詞の場合」)を用いてローレライの和訳または英訳(どちらか一方でも、両方でも良い)の具体的な問題について日本語で論じなさい。
・配った翻訳を評価する形でも、批判する形でも良い。あるいは、歌えるものであれば、別の翻訳を提案する形でも良い(全訳じゃなくても良い)。
・与えられていない資料(例えば別の翻訳を紹介するウェブページ等)を参考にしても良い。ただし使った資料の出典を明らかにしてください。
・分量の目安:400字(原稿用紙1枚)。
・手書きでもコンピュータで作成したものでも良い。いずれの場合も私のコメントを入れるスペースを十分に残してください(行間を開ける、傍にスペース開ける等)
・11月9日の授業で紙媒体で提出。
2022年11月9日の資料
11月16日提出の宿題:11月9日の授業資料の問題1., 2., 3., 4.を解いて、紙媒体で提出してください。
2022年11月30日の資料
12月7日提出の宿題:このリストから以下の町の Weihnachtsmarkt から一つを選び、その Hauptartikel を開いて、それについて自分の興味に従って日本語で400字程度でまとめてください:
Stuttgart, Augsburg, München, Nürnberg, Bremen, Frankfurt, Braunschweig, Hannover, Dortmund, Bautzen, Chemnitz, Dresden, Leipzig, Magdeburg, Erfurt.
・以下の点にはかならず触れてください:場所、起源または歴史、期間、特徴。
・原則的にドイツ語の Hauptartikel の内容を情報源にしてください。他の文献の情報を含める場合はその出典を注などで明らかにしてください。
・この宿題は手書きでもコンピュータ作成の文でも構いません。
・写真などを含めても良いですが、提出は紙媒体でお願いします。
ヒント:ドイツの無数の Weihnachtsmarkt の写真はここにあります。AdventやWeihnachtenに食べるクッキーはここにまたはここにあります。Adventの飾りなどはこことここに、Weihnachtenの飾りなどはこことここにご覧になれます。
ゴチェフスキ選定の Weihnachtslieder はこちらにご覧ください。
12月14日提出の宿題:「今年(2022年)特に記憶に残った出来事」についてドイツ語で作文してください!
・分量は100語程度。
・提出形式は紙媒体、手書き。
・作文にドイツ語で適切なタイトルをつけてください(例えば „Ein besonderer Tag in meinem Leben“)。
・時制としては主に完了形を使うこと(Einblicke 13章を復習してください)。ただし必要に応じて他の時制を使っても良い。
・私生活等、自分と関わることでも、世に起こったことなどでも構いません。ただいずれの場合でも、自明ではない場合、なぜ自分の記憶に残っているかについても触れてください。
2022年12月14日の資料
- Weihnachtsgeschichte (PDF)
- Schriften (PDF)
資料に書かれた課題を2022年12月21日に手書きで(読みやすいローマ字で!)提出をお願いします。
2023年1月4日までの宿題:"Stille Nacht"というクリスマス・ソングの歌詞(1番〜3番)を暗記して下さい!
・1月4日の授業で筆記テストをするので、単語の綴、句読点、大小文字の区別などにも十分に注意して下さい。
・さまざまなヴァージョンがありますが、暗記にはこのヴァージョンを使って下さい。(12月21日の授業で配布)
・筆記テストでは歌詞を詩行に分けて記述させていただきます。ただし行頭の大文字化をせず、資料の表記の通りに散文のルールに従って大小文字の区別を行って下さい。
・ゴチェフスキが作成した楽譜と歌詞は(綴の細かい違いを除いて)現行ドイツのプロテスタントの讃美歌集と一致しているが、youtubeでこれと完全に一致する録音を発見できませんでした。
割と近いものとしてはPeter Alexander(最後にリズムが一箇所違う)と子供の声(2番と3番の順が逆になっている)がある。
ドイツのカトリック教会で歌われたイメージ
オーストリアのプロテスタント教会で歌われたイメージ
この歌の歴史に関する参考資料
・歌詞は Joseph Mohr、1816年、メロディーは Franz Xaver Gruber、1818年
・ザルツブルク付近のOberndorf(オーストリア)における1818年のクリスマス祭に初演。作者二人と合唱団の演奏。
・作詞者により自筆譜(1820年代前半と思われる、現存するもっとも古い文献。歌詞は1番から6番まで全て)
・作曲者により「第五番目」の自筆譜(1845年?歌詞は1番のみ)
・作曲者により「第二番目」の自筆譜(1854年?歌詞は1、2、4、5、6番)
・作曲者により「第七番目」の自筆譜(1860年頃、歌詞は1番から6番まで全て)
・作者たちの自筆譜についての解説
・初演の場所でオリジナルヴァージョンで歌われる「Stille Nacht」(1番から6番全て、合唱団入りの二重唱)
・最初のエディッションと思われる1833の楽譜
この楽譜集のタイトルでも分かるように、これは作者達に基づくヴァージョンではなく、チロル地方で歌い継がれているヴァージョンを採譜したものである。
作者の名前が挙げられていない。というよりも、「ツィラータールのシュトラッサー兄弟に歌われている 本物のチロルの歌」とされているので、別の地方特有の民謡として紹介されている。
上記の1860年までの自筆譜を見ても、このヴァージョンへの変更は作者の意図を反映しているとは思い難い。
しかし現代世界中もっとも普及しているさまざまなヴァージョンを上記の自筆譜とこちらの印刷物と比べると、普及したのはこの印刷譜に近いものである。
その特徴として挙げられるのは
・歌詞は3番まで(元の1番、6番、2番の順。1番、2番、6番という順でも歌われる)
・schlaf in himmlischer Ruh の所のメロディーは3度上がっている
2023年1月4日の資料(今回の宿題は資料で記述した方法と違って、1月18日締め切りでITC-LMSへの提出をお願いします)