2016年度にスタートしたTLP(トライリンガルプログラム)ドイツ語は、2024年度入学者を最終年度とし、2025年度入学者からは新たなプログラム〈高度ドイツ語〉として生まれ変わります。
新しいプログラム:高度ドイツ語
・TLPとの共通点
1)必修クラス(一列・二列)に加えて、週3回のインテンシヴ授業
2)1年Sセメスターから2年Sセメスターまで、3セメスターの連続プログラム
3)定員20名程度のクラスを2クラス開講(2025年度入学者)
4)各セメスターごとに継続判定/編入審査を実施
5)国際研修(年1回)への応募資格
・TLPからの変更点
1)英語の成績には関係なく、ドイツ語に特化したプログラムとなります。入学試験の英語成績にかかわらず、初修ドイツ語を選択したすべての入学者が応募可能です(希望者多数の場合、抽選を実施)。
2)2年Aセメスター以降、後期課程に進学した後も、グローバル教育センター(UTokyo GlobE)が提供するグローバル教養科目(GLA)、グローバル教養言語科目(L-GLA)などで高度なドイツ語の学習を継続することができます。駒場キャンパスだけでなく本郷キャンパスやオンラインで開講される予定です。
履修の条件
初修外国語としてドイツ語を選択した人に応募の資格があります(英語の成績は問いません)。ただし、指定された3コマをセットで履修することが条件です。
希望者数が定員を超える場合、抽選をおこなう可能性があります。
各セメスター終了時にはプログラム参加者の再調整があります。ドイツ語の成績が不十分と判断されると、次のセメスターから履修できなくなります。反対に、途中から参加を希望する学生は、定員に余裕があり、必要な水準にあると判断された場合には履修が許可されます。
入学時の段階では参加できなくても、Aセメスター以降にプログラムに参加できる可能性があるということです(なお、1年次Aセメスターや2年次Sセメスターから編入を希望する理科生は、必修授業に加えて、初級演習、初級会話、インテンシヴ・コースなどを履修し、口頭でのドイツ語運用を訓練しておくことを強く推奨します)。
クラスの編成
2クラスで編成されます。各クラス上限は20名です。
プログラムの実施期間は、2年次Sセメスターまでの1年半です。1年次は、必修のドイツ語(基礎科目:週1~2コマ)に加えて、インテンシヴ(週2コマ)と演習(週1コマ)を履修します。2年次Sセメスターには、引き続き週3コマを受講します(下図を参照)。
履修方法
2025年度は、4月7日(月)12時20分からオンラインでガイダンスを実施します。履修を希望する人は、必ず参加してください。ガイダンスのURLは、高度TLP科目のUTOL上で告知するので、事前に確認しておくこと。
なお、希望者が定員を上回る場合、抽選により受講者を決定します。
受講が認められた人は、指定された3コマ(インテンシヴ2コマ、演習1コマ)を必ずセットで履修登録してください。指定方法以外の登録をした場合、履修は認められません。
また、英語中級・上級などの履修希望者は、高度インテンシヴ(ドイツ語)の開講されている曜限に重ならないよう注意してください。
テクストと授業内容
このプログラムでは、ドイツの出版社から刊行されている総合教材を使用します。週3時間の授業では、とりわけ会話・ヒアリング力の向上と語彙の拡充に重点が置かれます。
到達目標
入学後から学び始めるドイツ語ですが、コミュニケーションの面でも、学術言語の面でも、実用性のある能力に近づくよう、工夫がなされています。
一列・二列:1年次Aセメスター終了までは、指定クラスで、共通教科書Einblicke を使って学習します。初級文法を中心とした学習になります。
高度ドイツ語(インテンシヴ):週2回の授業はネイティヴ教員が担当し、ドイツ語の教材を使用して学習します。生きたドイツ語に慣れ親しみながら、ドイツ語能力を多面的に訓練します。
高度ドイツ語(演習):主に日本人教員が担当します。
修了時の到達目標としては、ヨーロッパで外国語習得状況を示すために用いられる「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」のB1レベル(優秀な学生はそれ以上のレベル)を想定しています(1年SセメスターでA1レベル、1年AセメスターでA2レベル)。
国際研修
このプログラムでは、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)、ドイツ学術交流会(DAAD)、ドイツの諸大学(ケルン大学、ミュンヒェン大学など)の協力を得て、年1回(冬季)の国際研修を実施しています。ドイツで行われる研修では、2週間の語学講習に参加し、ドイツの大学教員の講義や現地の大学生との交流、史跡や文化施設の見学、町の散策など、様々な経験を積みます。生きたドイツ語が使われる場に身を置き、ドイツ語を生んだ文化・歴史・社会・景観を体感することで、ドイツ語への理解が深まり、ドイツ語能力は飛躍的に伸びます。
なお、2年次の夏には、学生が自主的にドイツの語学研修に参加する際、補助を申請できる制度もあります。