ワーグナーはオペラの作曲家として有名だが、自分の作品の台本を自分で書いているだけではなく、著者としても活躍した。ワーグナーが生きている間に出版された著作全集は10冊からなっている(後では16冊に拡大された)。その中には舞台作の台本以外にオペラ論、音楽の作品と演奏についての評論、作曲者や演奏者の伝記など、幅広いテーマについての様々な著書が集められている。それを出来るだけ原文で読みながらその時代の音楽史、文化背景などについて議論を進めて行きたい。
教科書及び参考文献:Gesammelte Schriften und Dichtungen von Richard Wagner(様々な版がある)