一般の様式概念(修辞学および文学)の歴史的展開から出発して、諸芸術を経て、音楽における様式論と様式分析へ進みたいと考えています。詳細な内容は参加者にもよります。準備のためにはそれぞれ読める言語で主な文学・哲学・芸術・音楽辞典の「様式」(style, Stilなど)の項目を読んで下さい。例えばドイツ語ではHistorisches Wörterbuch der Philosophie (Schwabe), Ästhetische Grundbegriffe (Metzler)など。
冬学期では主に理論、夏学期では作品分析を中心にしようと考えています。また特に日本の伝統芸能と音楽において西洋の様式概念はどこまで当てはまるか、それとも別の様式概念があるか、そして文化交流における様式の問題に注意したい。