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Üben mit Spaßまえがき


まえがき

東京大学では初修外国語が必修科目となっています。外国語なら英語だけで十分、と考えている学生諸君も多いことでしょう。英語が重要なことは言うまでもありませんが、英語は今日の多様な世界へ通じる扉の一つでしかありません。別の外国語からは、違った世界の姿が見えてきます。ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、朝鮮語など、本学で開講されている数多くの外国語は、それぞれ違った世界への扉です。英語による世界の画一化が進行しているように見える中にあっても、世界を複眼的に見るために、今後ますます多様な外国語の知識が必要とされることでしょう。

ドイツ語のような未修外国語を習得するとき、初修段階では、基本的な文法事項をマスターすることがどうしても必要になってきます。それができなければ、その言語で会話をすることも、テレビや新聞のホットなニュースを理解することも、素晴らしい文学作品を味わうことも、学問研究をすることもできません。文法をマスターするためには、授業で習った知識を練習問題で確かめる訓練がどうしても必要で、それにはある程度の時間をかけなければなりません。ところが、近年における学問の急速な発展と変化によって様々の新しい授業科目が増大し、外国語授業は時間数の減少というしわ寄せを受けています。

東京大学教養学部ドイツ語部会は、こうした困難な学習状況を改善するために、このドイツ語練習問題集を作成しました。これは文法教科書の自習用補助教材です。教室で使う教科書と、本書の文法項目の配列はかならずしも一致しないかもしれませんが、みなさんは、授業である項目の学習を終えたらすぐ、それに対応する問題を練習するようにしてください。それにより、授業の理解がいちだんと深まります。本学の1学期、2学期のドイツ語初修クラス(1列、2列)の試験では、この練習問題集からも一定の割合の問題が出題され、成績評価に加えられます。また4学期終了後の「認定試験」にも、この練習問題集から問題が出されます。

この練習問題集は、ドイツ語部会の青木誠之、池田信雄、一條麻美子、川中子義勝、幸田薫、高橋宗五、田尻三千夫、中澤英雄、Peter Giacomuzzi、Gabriele Stumppによって作成されました。この練習問題集が、学生諸君のドイツ語学習を少しでも助け、ドイツ語文化圏という新しい世界への扉を開く一助になれればうれしく思います。

2003年2月
東京大学教養学部ドイツ語部会主任
中澤英雄